暑くて蒸れやすい夏場はもちろん冬でも足はニオイを放ちます。
そして予期せぬ時に靴を脱ぐ瞬間もあり、その度絶望の淵に突き落とされる気持ちになります。
しっかり洗ったのに何故!?
自分の足のニオイで他人を不快な気持ちにさせたくありませんよね。
ここでは足のニオイの原因と意外と簡単にできる対策を紹介していきます。
足のニオイの3つの原因
①足にかく汗
体の中でも足の裏には最も多く汗腺が集中していて、比較的たくさん汗をかく場所でもあります。
足の裏の汗腺の数は、背中や胸の5倍~10倍もあり、一日にコップ1杯分の汗をかいているとも言われています。
足に汗をかいてもすぐ拭いたり洗ったりする人は少ないと思います。しかし足にかいた汗をそのままにしておくと、皮膚に住む細菌によって汗が分解され、脂肪酸を作ります。これがニオイを発生させる原因となっているのです。
②足の裏の角質
足の裏には体のどの部分よりも角質層(皮膚表面の硬い層)が厚くなっています。
そして普段生活の中で歩いたり走ったりすることで、新陳代謝や摩擦により、この表面の皮膚がはがれ落ちて大量の垢となります。
このはがれ落ちた垢は足の皮膚の細菌の栄養分です。
細菌はこの垢を栄養分としてますます繁殖し、皮脂腺から出る分泌物と混ざって、ニオイを発生させるのです。
そして特に足は靴や靴下などで長時間おおわれて密閉状態にあるため、温度が上がって汗をかきやすく、その汗が蒸発せずにこもってしまうのです。
この状態は細菌が活動するのには最適な環境です。
そして足が蒸れると、皮膚の角質層がはがれやすくなり、細菌のための栄養分をどんどん供給することになってしまいます。足は特にニオイの悪循環を生み出しやすい部分でありますので特に注意が必要です。
③ストレスが原因
いつも足を綺麗に清潔にしているのに、なぜだかニオイが気になってしまうという方もおられると思います。
この場合はストレスによる「精神性発汗」が原因で足のニオイが強くなっていることが考えられます。
家ではにおわないのに、職場や外出先でにおってくるという場合は仕事のストレスや緊張によって発汗が促されている可能性があります。
一度足のにおいが気になってしまうと、それがさらにストレスとなって悪循環に陥りがちです。
この『精神性発汗」の場合はまずはストレスになっている原因をつきとめて、精神的な負担を減らすように心がけて下さい。
【意外と簡単】ニオイの解決法
木酢液を使う
清潔な足を維持するためにオススメの方法があります。それは木酢液を入れた足湯です。
木酢液とは、炭を焼くときに出る煙を冷やして得られる液体です。木酢液は殺菌効果もあり、炎症の抑制、かゆみ止め、アトピー性皮膚炎の治療などにも使われています。
強い酸性なので、殺菌効果に加え、雑菌の繁殖を抑え足のニオイを軽減してくれる効果があります。
他にもクエン酸を使って足のニオイをやわらげる方法もあります。
1.木酢液を使った足湯の方法
足湯の方法は、40度以上のお湯をバケツに7分目くらいまで入れて、木酢液をコップ一杯加えます。そこに10~15分ほど足をつけましょう。
外出の前後に、この足湯でよく洗っておくと、ニオイを抑えることができます。
マコモを加えて消臭力UP!
日本各地に生えているマコモはイネ科の植物で粉末されたものが市販されています。マコモに付いている黒穂菌には雑菌の繁殖を抑え老廃物を食べてくれるため木酢液と組み合わせることで消臭力が増します。
2.クエン酸ローションをぬる
気になる足のニオイにはクエン酸で作ったローションをぬる方法もあります。
クエン酸は梅干しやレモン、酢などに含まれる成分で、体臭対策に効果があります。
作り方は、水50ミリリットルに、クエン酸を耳かき1杯ほど溶かして混ぜます。普通の化粧水をつけるように、手やコットンにとり、軽くパッティングしながらつけましょう。
クエン酸ローションを使うと、クエン酸が皮膚の角質に浸透し、皮膚の表面での細菌の繁殖を防いでくれます。
クエン酸ローションを作るのが面倒な方は市販されている足指サラサラクリームはおすすめです。足もサラサラで消臭効果抜群です。
足のニオイ防止「5つの鉄則」
ニオイの悪循環に陥りやすい足は、季節を問わずケアをする必要があります。
まめに爪を切り、足を清潔に保つことが基本ですが、日常生活での次の「5つの鉄則」を守ると、ニオイ防止に効果があります。
鉄則1: 制汗に務める
まずは汗を抑えることです。スプレーやクリームなどの制汗剤を、足の裏や指の間にぬると良いでしょう。塗ったあとは、靴を履くまでにきちんと乾かしておきましょう。
鉄則:2 ムレを防ぐ
足の臭いの最大の原因は、ムレることです。自宅にいるときはなるべく素足で過ごすように心がけるのが良いでしょう。
外出したときも、1日に何度かは靴を脱いでムレを防ぐようにします。帰宅したら、足をこまめに洗ったり、ふいたりする習慣をつけておくといいでしょう。
鉄則:3 インナーソールを使う
吸汗性の高いインナーソール(靴の中敷き)を使い、足のムレを軽減します。スペアをいくつか用意しておき、使用後は取り出して乾燥させましょう。
鉄則:4 靴の消臭・防臭
湿気は足のニオイの大敵です。湿気を含んだままの靴をはき続けるのは、ニオイをため込むことになるので、しっかりと乾燥させることを心がけて下さい。
1日中履いた靴は、風通しのいいところで影干しをし、同じ靴を続けて履かないようにしましょう。1日履いたら、できれば2日はやすませたいものです。
靴の消臭方法
いくら足のニオイに気を配っていても、靴がにおっていては、努力が無駄になってしまします。
そこで、身近なものを使った靴の消臭法を、いくつか紹介しましょう。
十円玉で消臭
脱いだ靴の中に、よく洗ったきれいな十円玉を左右に一つずつ入れておくと、銅の消臭効果が働き、ニオイを除去できます。
風通しのいい場所に置いておくと、さらに効果的です。十円玉の素材である銅には、イオンの作用でニオイを発散させる作用があります。
乾燥剤で除湿
また、身近なものでは、使用済みの使い捨てカイロや、お菓子の袋などに入っている乾燥剤も役立ちます。
どちらも除湿効果があるので、捨てる前に靴の乾燥剤として使うといいでしょう。
ココがポイント
靴箱もさわやかに
靴箱にもひと工夫できます。新聞紙を靴箱の棚に敷いておくと、靴が吸った汗を取り除く効果があります。
コーヒーをドリップしたあとの豆カスを、紙フィルターごと乾燥させてから靴箱に入れるのも、消臭に役立ちます。
靴の消臭&除菌で魔法の粉といわれている商品を1つご紹介します。
ニュージーランド生まれの靴用除菌・消臭パウダーです。強力な除菌・消臭効果で、靴の中の元となるバクテリアを根源から除去します。
ココに注意
まとめ
日頃からのケアとちょっとした工夫で足のニオイは簡単に防ぐことができます。
しかし一度、自分の足のニオイが気になってくると焦りやストレスからさらに足に汗をかきニオイを加速させてしまう場合もありますので気にしすぎは注意が必要です。
この場合は「汗を止めなければ」と悩むのではなく、むしろ「どんどん汗をかいてやろう」と思うほうがかえって気が楽になり汗も治まってくる傾向があります。
今は携帯できる優れた消臭グッズもたくさん市販されていますし、日頃のケアと合わせて常備しておけばもう足のニオイで悩むことはなくなってくると思います。